プロレス技を練習中の納言・薄幸「いつか相方の安部にブレーンバスターをかけたい」
“やさぐれ”キャラと歯に衣着せぬ物言いが痛快な、お笑いコンビ・納言の薄幸(すすき・みゆき)。「酒とタバコが趣味」と言い切る彼女に、最近大きな趣味がプラスされたという。それは「プロレス」だ。今まで何事にも興味を示してこなかったところ、プロレスと出会い「人生が明るくなった」とすら語る。いかにしてプロレスの沼にハマリ、プロレスにより人生を豊かにしているか?その経緯をたどる(前後編の後編)。>>前編は下の関連記事からご覧ください。 【写真】斉藤ブラザーズのTシャツを着た納言・薄幸 ──幸さんと言えばお酒ですが、時間ができればプロレスで一杯!という感じですか? はい。もう時間があると、家で飲みながら『全日TV』ですね。生で見られる時は会場で一杯。特に後楽園ホールのウーロンハイ、あれは世界で一番のウーロンハイですよ。 ──後楽園ホールというとレモンサワーが有名ですが、ウーロンハイ派なんですね。 私、居酒屋でもウーロンハイをしょっちゅう頼む人間なのでわかるんですよ、後楽園ホールのウーロンハイは良いウーロン茶を使っていますね。激安居酒屋のウーロン茶と違って、シッカリ濃い味。しかも酒も濃い。なのにスイスイ飲めちゃう。しかもつまみも美味しいから、本当に最高の環境ですよ。さらに会場に行けばオッチャンたちが声かけてくれて、酒メッチャ奢ってくれるんですよ。「若い女子が来てくれるのは嬉しいよ」って喜ばれますからね。私もその歓迎を甘んじて受けちゃいますね(笑)。 ──楽しいこと・大好きなことを全部賄ってくれる最高の趣味ですね。 マジでそうですね。プロレス見始めて、人生がパッと明るくなりましたから。プロレスに出会う前は、一人で酒飲みの時は大体見たくもない映画や動画を見て、なんでもない時間を過ごす惰性の日々だったんですよ。だから一人で飲むのが嫌いで、飲むときは誰かと一緒だったんです。けどプロレスを見始めてからは、一人で飲む時間が楽しくてしょうがない。最近は布川さん関谷さん(ハナイチゴ)と「鍋家黒潮」さん(黒潮TOKYOジャパンの父が営む飲食店)に行ったり、ジグザグジギーの宮澤(聡)さんともプロレス語りながら飲みました。しかも最近は会場で出会った、黒潮TOKYOジャパン選手が好きな女の子とも友だちになったりと、プロレスを通じて交友関係も広がっているから、良いことしかない。 ──これまで、共通の趣味や話題で人と一緒に過ごすことは? ありませんでした。それぞれ好きなことを、好きなようにすればいいと思っていたので。いやあ、本当に数ヶ月まで無趣味だったのがウソみたいですよ。酒・タバコ以外に好きなものが一つ増えたことが、こんなに自分にプラスになるとは思わなかったですね。 ──物欲がそこまでなかったのが、プロレスグッズを買い集めるようになったとも聞きました。 これは自分でも意外でしたね。昔は本当に何も買わない人間で。今は、Tシャツをメインにタオル、帽子、トートバッグ……結構買いました。ネットでも買うんですが、現地では選手が手売りしていて。「今日も最高でした」って、直接応援できるという特典があるので、ついつい買っちゃうんですよ。メッチャ緊張しますが、好きな選手とお話できる瞬間は特別。思わず嬉しくなりますね。 ──選手側もまさか幸さんが普通に物販列に並んでいて、しかも声かけてきたら驚くでしょうね。 いやあ、どうなんでしょう。もう一ファンです。正直、これまで私のファンという方が「サインください」と申し出てくれても、「サインなんてもらって何が嬉しいんだ?物の価値、下がんない?」と思いながら書いていたんですよ(笑)。けど、もらう側になって初めて、やっと気持ちがわかりました。サイン、メッチャほしい。憧れの人のサインって、もらうとやっぱ幸せな気持ちになるものなんですね。 あと最近は、『週刊プロレス』や、黒潮選手が前に所属していたWRESTLE-1の頃の本とかも買うようになりました。雑誌を買ったのは、正直10代の頃の『Popteen』以来ですよ。 ──『Popteen』から『週プロ』! すごい飛躍。しかもXに投稿していましたが、斉藤ブラザーズの写真集『DOOM!』も購入済み。 今まで写真集、買ったかな……。もしかしたらモーニング娘。が大好きだったので、1冊は買っていたかも。それでも本当に何十年ぶりとかですね。