【MLB】レンジャーズがピーダーソンと合意 今季OPS.908のスラッガー 対右腕用のDHとして起用へ
ナサニエル・ロウをトレードでナショナルズへ放出したレンジャーズが左の強打者の獲得に動いた。日本時間12月23日、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が報じたところによると、レンジャーズはダイヤモンドバックスからFAとなっていたジョク・ピーダーソンと契約合意。ロウを放出してジェイク・バーガーを一塁に回すことでDHが空いたため、対右腕用のDHとして起用できるピーダーソンの獲得に動いた形となった。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在32歳のピーダーソンは2014年にドジャースでメジャーデビューして以来、11年間のキャリアで6度のシーズン20本塁打を含む通算209本塁打を放っているスラッガー。今季はダイヤモンドバックスで1度も守備に就かず、対右腕用のDHとして132試合に出場し、打率.275、23本塁打、64打点、7盗塁、出塁率.393、OPS.908の好成績を残した。左腕を打てないため、11年間で規定打席をクリアしたシーズンは2度しかないが、対右腕の通算OPSは.844に達し、右腕相手には一流のバッティングを期待できる選手だ。 これまでのキャリアでは、ドジャース時代の2015年とジャイアンツ時代の2022年にオールスター・ゲーム選出。ホームラン・ダービーにも2度(2015年と2019年)出場している。また、ドジャース時代の2020年とブレーブス時代の2021年には2年連続でワールドシリーズ制覇を経験。ポストシーズンでは通算79試合で12本塁打を放ち、OPS.814をマークしている。 なお、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のバスター・オルニー記者によると、契約条件は2年3700万ドルで、1年目のシーズン終了後にオプトアウトできる権利が盛り込まれているという。レンジャーズ打線はマーカス・セミエン、ワイアット・ラングフォード、アドリス・ガルシア、ジョシュ・ヤング、バーガーと右打者が多く、左の強打者はコリー・シーガーくらいしか見当たらない。打線のバランスを向上させるという点においても、ピーダーソンはレンジャーズに極めてフィットする存在と言えるだろう。