ラガルドECB総裁、経済成長の低迷や先行き不透明感を指摘
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は4日、景気は短期的に脆弱(ぜいじゃく)な状況が続く可能性が高いとし、その先については不確実性と下振れリスクが見通しを曇らせていると警告した。
ラガルド総裁はブリュッセルの欧州議会で、サービス部門の成長鈍化や製造業の継続的な活動縮小など、当面の懸念事項を指摘。欧州以外では、地政学的な対立や国際貿易への脅威に注意を促した。
「調査に基づくデータでは、成長が短期的に弱くなることが示唆されている」と同氏は発言。「さらに長期的には、ユーロ圏の景気回復に弾みがつき始めるだろう。実質所得の増加に伴い、消費支出が増えることが見込まれる。過去の金融引き締め政策の影響が薄れるのに伴い、投資も回復すると予想される」と述べた。
原題:ECB’s Lagarde Sees Weaker Economic Growth and Uncertain Outlook(抜粋)
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Mark Schroers, Jana Randow, Alexander Weber