FA宣言の中日・木下拓哉は残留濃厚なのか 「度重なる故障も影響して...」他球団からの「評価」は
中日・木下拓哉が国内FA権を行使したが、2024年11月20日の現時点で獲得に名乗りを現れる球団は現れていない。 ■今オフ、FA権持つ捕手が大豊作 今オフはソフトバンク・甲斐拓也が国内FA権を獲得し、巨人が調査を進めている。 「強打の捕手」でFA権を行使するか注目された巨人・大城卓三は残留を決断した。 昨年、38年ぶりの日本一に貢献した阪神・坂本誠志郎も、FA宣言した場合は複数球団の争奪戦は予想されたが、権利を行使せずに残留を決めた。 他球団の編成担当は 「大城、坂本がFA宣言して捕手が移籍で大シャッフルした場合は、木下を『第2捕手』として獲得する球団が現れたかもしれないですけど...。攻守で能力が高い捕手だと思いますが、近年は度重なる故障も影響して出場機会を減らしている。ウチはFA補強の対象選手としては調査していないですね」 と手厳しい評価を口にする。
球団は宣言残留も容認
木下は20年にリーグトップの盗塁阻止率.455をマーク。翌21年も自己最多の123試合出場で盗塁阻止率.426を記録し、打撃でも打率.270、11本塁打と自己最高の成績を残した。 強肩強打の捕手として成長曲線を描いていたが、昨年は6月に右大菱形骨骨折れ戦列を離れ、89試合出場にとどまった。 今季も74試合出場で打率.228、3本塁打、9打点。宇佐見真吾、加藤匠馬が先発マスクをかぶる機会が増え、正捕手という位置づけではなくなっている。 中日は複数回交渉を重ねており、宣言残留を認めている。他球団から獲得のオファーがない場合は残留するとみられる。 まだ32歳と老け込む年ではない。中日で巻き返しを目指す可能性が高いか。(中町顕吾)