<センバツ・頑張れ広陵!>支える人 マネジャー 舛田心優さん(2年) 梅山美声さん(1年) 先導役に胸高鳴る /広島
4度目の日本一を目指しセンバツに挑む広陵。創部110年以上の歴史で今回初めて、女子マネジャーが阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)での開会式で選手達を先導する。 練習が始まる午後4時ごろに、舛田心優(みゆ)さん(2年)と梅山美声(みいこ)さん(1年)が選手たち約80人分のプロテイン飲料を用意するのがルーティンだ。舛田さんは「最初は20分ぐらいかかっていた」が、今では手際よく10分足らずで作り終える。 舛田さんは入学後の4月に野球部を見学、選手たちが捕球練習で泥だらけになる姿を見て文字通り「『泥臭く』やってるところが格好良かった」と一目ぼれして入部した。 「初めは覚えることがたくさんあって大変だった」と話すのは梅山さん。大勢の野球部員を覚えるため、部員の名前と特徴を記したノートを作ったが、それでも3カ月かかった。 グラウンド付近の女子トイレを毎朝掃除するのも女子マネジャーの日課。トイレ掃除は自主的で、野球部以外にはほとんど知られていないという。 中井哲之監督は「見えないところで頑張っている」と評価し、上級生の舛田さんを開会式の入場行進でプラカードを持つ先導役に指名。「寝る前に行進する自分を想像して緊張する」と舛田さん。しかし、「『絶対に日本一を取りたい』という気持ちは選手たちと一緒。思いを胸に堂々と歩きたい」と意気込んでいる。【安徳祐】