山火事から1年、マウイ復興に寄付9800万円 沖縄とハワイの県人から 「ゆいまーる精神分かち合い」
ハワイ沖縄連合会(HUOA)の仲宗根ブランドン会長らは現地時間の14日、マウイ島ワイルクのマウイ郡庁にリチャード・ビッセン郡長とハワイ・コミュニティ財団(HCF)のマイカ・カネ会長兼CEOを訪ね、HCFが運営する「マウイ・ストロング基金」に沖縄とハワイの沖縄関係者から寄せられた約67万2千ドル(約9800万円)を手渡した。慈善団体が同基金に贈る額としては最高額。寄付金はマウイ山火事の復興支援に活用される。 【動画】「米国初の沖縄県系知事に誇り」
カネ氏は「この寄付金はハワイと沖縄の支え合いを象徴する上でも素晴らしいが、マウイ再建のためにも重要だ」と述べた。ビッセン郡長は「沖縄の皆さんに心からのマハロ・ヌイ・ロア(ハワイ語でありがとう)を送りたい。復興への道は長いが、仲間がいると再確認した」と話した。 寄付金は、家屋や経済の再建、社会福祉サービスの再構築などに充てられる。 沖縄からの寄付は、昨年8月8日のマウイ山火事の直後、沖縄ハワイ協会の「ちむぐくるプロジェクト」を中心に県内各方面から寄せられた。ハワイでは、オアフ島のHUOAとマウイ島のマウイ沖縄県人会も義援金活動を実施し、8万7千ドル超が集まった。 寄付金贈呈の前に、HUOAの仲宗根会長は、沖縄戦後の救援活動などのハワイと沖縄の歴史的なつながりを含め、沖縄でマウイ山火事復興のための義援金活動が始まった経緯を説明した。糸村ジョン専務理事も「HUOA、マウイ沖縄県人会、そして沖縄の兄弟姉妹はゆいまーるの精神を被災者の方々と分かち合いたい」と強調した。
(比嘉璃子通信員)
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