サウジダービーを制したフォーエバーヤング(今年2月撮影、ユーザー提供：やまさん)

　米3冠に弾みをつけるか。「ウマ娘」の藤田晋オーナーが所有するフォーエバーヤング(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)が、UAEダービー(3歳・G2・ダ1900m)で無傷の5連勝を狙う。 【写真】フォーエバーヤングこれまでの軌跡 　フォーエバーヤングは父リアルスティール、母フォエヴァーダーリング、母の父Congratsの血統。母は米G2サンタイネスSの覇者で、近親にはゼンノロブロイがいる。22年のセレクトセール1歳では9800万円(税抜)の高値で取引された。 　ここまで4戦4勝。新馬、JBC2歳優駿とデビュー2連勝で重賞初制覇。続く全日本2歳優駿では過去2戦よりも前の番手から運び、3角で押し出されるように先頭へ。その後は後続を突き放す一方で、2着のイーグルノワールに7馬身差の大楽勝を収めた。そして前走のサウジダービーで海外初遠征。序盤で流れに乗れず、3角では万事休すかと思われたが、4角手前からエンジン点火。グイグイ伸びると、先に抜け出したBook'em Dannoをゴール寸前で捕らえ、4連勝を果たした。このレースぶりを見る限り、本質的には中距離向き。当時から300m延びて1900mになるのは間違いなくプラスだ。 　ここを勝てば、米3冠初戦のケンタッキーダービーへの出走が確実になる。日本馬では初となる米クラシック制覇に向けて、通過点にしなければならない一戦。結果はもちろん、内容も求められることになる。