安全な観光船にマーク付与へ 知床教訓、利用者選びやすく
国土交通省は、安全性向上に積極的な観光船事業者に「+ONE(プラスワン)マーク」を付与する制度を設ける。26人が死亡した2022年の北海道・知床沖の沈没事故を教訓に、対策強化を促す狙い。利用者は事業者の選択がしやすくなる。審査する団体の公募を経て24年度中の運用開始を目指している。 観光船には遊覧船や屋形船、水上タクシーなどが含まれ、全国に約600の事業者がある。マーク付与は、法令で定まった対策を実行していることを前提に、それ以上の対策をプラスしているかどうかを審査して決める。具体的には「海上保安部などと連携した海難防止訓練の実施」「法定数以上の救命胴衣を搭載」などとした。