「103万円の壁」国民178万円まで引き上げる法案提出 自公は論点提示求める
「103万円の壁」をどこまで引き上げるのか、綱引きが続いています。自民党と公明党は、国民民主党に「どこに重点を置くのか」論点を提示しました。 【画像】「103万円の壁」引き上げ実現するか 国民・玉木代表は新橋SL広場で「総理の所信表明に入ったのは画期的」
■自民・公明と国民民主による税制協議
新橋のSL広場、群衆が耳を傾けていたのは…。 国民民主党 玉木雄一郎代表(55) 「『103万円の壁』、基礎控除を引き上げよう。今、与党・政府と厳しい交渉を始めています。この1カ月が勝負になりますが動かしましょう、みなさん」 28日に召集された臨時国会。石破政権が少数与党となるなか、カギを握るのが国民民主党です。 最大の焦点の1つ「年収103万円の壁」の引き上げを巡り、2回目の自民・公明と国民民主による税制協議が行われました。 与党側は課税最低ライン引き上げを巡る論点として、政策の狙いは「働き控えの解消」「手取りの増加」「高まる生活費への対応」のどれに重点を置くのか見解を示すよう求め、国民民主党は持ち帰って検討することになりました。 さらに…。 自民党 後藤茂之元経済再生担当大臣 「財源の問題について、どのように考えているのか尋ねると同時に、『経済効果による税収増は恒久財源ではないだろう』と指摘した」
■玉木代表「必ず引き上げますよ」
こうしたなか、国民民主党は「年収103万円の壁」と言われる所得税の非課税対象を178万円まで引き上げると明記した法案を提出しました。 「103万円の壁」については、すでに3党で協議を始めていますが、狙いについて玉木代表は、こう述べました。 玉木代表 「政府に対して、こういう考えでやってきなさいよということを義務付けるものですから。これからの交渉を補強する、そういった内容の法案になっている」 もし、与党が年収178万円までの引き上げを飲まない場合は、3党協議から離脱もありうるのでしょうか? 玉木代表 「交渉はこれからです」 しかし、こう意気込みました。 玉木代表 「新しい政治環境を作ったのも、みなさんの一票の力です。現に103万円を引き上げて、どこまで上がるか分かりませんが、必ず引き上げますよ」