【開幕1ヵ月半分析】中日 今年の新戦力の通信簿
開幕からおよそ1カ月半が経過した。各球団ともにドラフトで獲得した選手や新外国人、あるいは移籍で加わった新戦力たちが結果を残しつつある。 ◆【一覧】中日の本塁打王 ※2リーグ制以降 開幕直後の4月9日、約8年ぶりの首位に立った中日は、巨人との複数年契約をオプトアウトして加入した中田 翔内野手(大阪桐蔭出身)がチームを引っ張っている。 開幕戦から4月までは主に「4番・一塁」でスタメン出場し、ここまで32試合の出場で打率.270(122打数33安打)、3本塁打、16打点。3本塁打はチーム2位タイで、16打点はチーム2位。ここまでは、期待されていた通り主軸の一員として役割を果たしていると言っていい。 野手では、阪神を自由契約となり中日に加入した山本 泰寛内野手(慶應義塾出身)も忘れてはならない。25試合で打率.310(58打数18安打)、1本塁打の打撃もさることながら、二塁、三塁、遊撃の3ポジションで出場。ユーティリティーぶりを存分に発揮している。 育成から這い上がってきた尾田 剛樹外野手(高野山出身)は、代走を中心として17試合に出場しているが、プロ初安打は生まれていない。上林 誠知外野手(仙台育英出身)は開幕直後に昇格したが、結果を残せず5月に入ってから登録を抹消された。 開幕1軍スタートするも、死球を受けた影響で2軍調整となっていたベテランの中島 宏之内野手(伊丹北出身)は、14日から1軍再昇格する見込みとなっている。 一方で左の強打者として期待の高かったディカーソンは、1試合に出場しただけ。開幕2試合目となる3月30日のヤクルト戦の練習前に腰痛を訴え翌日に登録を抹消された。 投手では現役ドラフトでヤクルトから獲得した梅野 雄吾投手(九産大九産出身)が、中継ぎの一角として、回またぎや火消しなど様々な場面で起用されてきた。しかし4月20日から3試合連続で複数失点と打ち込まれ、5月2日に登録を抹消されている。 2年連続の最下位から浮上するためにも新戦力の躍進は欠かせない。中田や山本はもちろん、ここまで出場がない選手から「ニューヒーロー」が誕生することに期待がかかる。