『ワンピース』“3種類の覇気持ち”に偏り…?使い手の傾向から判明した「意外な事実」
■覇王色の覇気が持つ不思議な特徴
武装色、見聞色の2種類の覇気は、世界の誰もが有する力であり、訓練を積むことで実戦での運用も可能となる。作中の実力者はこの2種類の覇気は修得済みのことが多く、海軍の中将以上も同様だ。 だが、一方で「覇王色」だけは生まれ持った才能のようだ。いきなり扱える者もいれば、ルフィのように何かのきっかけに発現するケースもある。そして、その確率は数百万人にひとりで、“王の資質”を有する証といわれている。 シルバーズ・レイリーは、この覇王色の覇気について「この世で大きく名を上げるような人物は、およそこの力を秘めている事が多い」と語っていた。 実際、覇王色の使い手はレイリーを含め、新旧四皇やその幹部クラス、海軍元帥などが大半であるため、その言葉に偽りはなさそうだ。 すなわち、武装色、見聞色、覇王色の3種類を使いこなす者は、必然的に人の上に立つ実力者が多くなり、大半は世界に名を轟かせる立場にいる。 実際に王となったハンコックやドフラミンゴ(一時的ではあるが)、海賊王となったロジャーなど、善悪はともかく“王となる資質”を持った人物であることは間違いないだろう。
■3種類の覇気持ちがルフィに味方するワケ
では、そんな覇王色の覇気まで扱う猛者には、なぜルフィに味方する者が多いのだろうか。 そのヒントになりそうな言葉をこぼしていたのが、“世界最強の剣士”にして、ゾロの覇気を鍛えた師でもある「ジュラキュール・ミホーク」である。 ミホークは、頂上戦争のときにエースを助けようとするルフィたちと対峙し、逃げられている。そのときにミホークはルフィについて、「能力や技じゃない その場にいる者達を次々に自分の味方につける」「この海において あの男は最も恐るべき力を持っている……!!」 と心の中で語っている。 そして頂上戦争でルフィの覇王色の覇気を目の当たりにしたイワンコフも、「今はまだ眠れる力…しかし道理で人を引きつける」とこぼしていた。 つまり“王の資質”とされる覇王色の覇気とは、強大な殺気で相手を威圧して失神させるだけの力ではなく、「人を味方につける力」も含まれているのかもしれない。 もしそうだとすれば、ルフィの味方やそれに準ずる人物に覇王色の覇気を含む3種類の覇気を使える猛者が多い理由は、彼の覇王色によって引きつけられたとも考えられないだろうか。 本来は人の上に立つ、王の資質を持った覇王色の使い手すら魅了するような力をルフィが秘めているのだとすれば、辻褄が合う。 とはいえ、3種類の覇気を持つ人物は圧倒的な強者ばかりだ。仮にその半数がルフィに与するようなことがあれば、世界のパワーバランスはとんでもないことになるだろう。そう考えると世界には、いまだ判明していない3種類の覇気持ちや、もっと恐ろしい力を秘めた強敵が存在するのかもしれない。
レールガン