厳しい9月乗り切った米国株、10月も上昇へ-選挙や景気巡る懸念でも
同氏の見方は、ヘッジファンドの取引が裏付けている。ゴールドマン・サックス・グループのプライムブローカレッジデスクによれば、ヘッジファンドの取引では情報技術株の上昇への賭けが、下落への賭けのほぼ3倍となっている。
ただ当然、懸念すべき理由もある。FOMCは、急速なインフレと積極利上げを経て、現在はソフトランディングを達成しようと努めている。だがそうした試みが成功することはまれだ。さらにニューヨーク連銀によると、向こう12カ月にリセッションに陥る確率は依然高い。
バーテルズ氏は、「10月4日発表の米雇用統計は極めて重要だ。それにより経済情勢、さらにFOMCが次回会合で金利をどの程度引き下げるかがより明確になるためだ」と述べた。
それでもコンセンサスとしては、経済は安定して成長を維持すると予想されている。アトランタ連銀の予測モデル「GDPナウ」は、第3四半期の実質国内総生産(GDP)について年率3.1%上昇と、第2四半期(同3%上昇)からの伸び加速を見込んでいる。
原題:Traders Blow Off US Election Risks as Stocks Race Into October(抜粋)
--取材協力:Alexandra Semenova、Brad Skillman.
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Jess Menton