狙いは“脱出シューターの進化”。美しくも謎めいた「ARC Raiders」インタビュー【G-STAR2024】
G-STAR2024において、謎めく脱出シューター「ARC Raiders」開発スタッフへのインタビューをすることができた。 【画像】左から、Embark Studios「ARC Raiders」プロデューサーのダニ・ヴィテリ氏、同コミュニケーション・ディレクターのスヴェン・グルンドベリ氏 「ARC Raiders」は、ネクソンの子会社Embark Studiosが開発する協力型アクションシューター。「Escape from Tarkov」に代表される“脱出シューター”と呼ばれるジャンルで、「ARC」呼ばれるロボット軍団の敵NPCや敵プレーヤーと戦いながら、マップからの脱出を目指す。 10月にはSteamにてテストプレイが実施されており、G-STAR2024では開催に合わせてテストプレイのゲーム映像をまとめた最新トレーラーが公開された。発売予定は2025年で、価格は未定。PCのほか、プレイステーション 5、Xbox Series X|S対応予定となっている。 インタビューに応えてくれたのは、Embark Studios「ARC Raiders」プロデューサーのダニ・ヴィテリ氏、同コミュニケーション・ディレクターのスヴェン・グルンドベリ氏。両氏は本作について、“脱出シューターの進化”を狙っていると語ってくれた。 本作は荒廃した未来の地球を描いており、敵NPCにはロボットが登場する。プレーヤーの目的はマップから脱出だが、この謎めいた世界を解き明かしていくような探索要素も多く盛り込まれている。 両氏は、この探索要素は本作で特にこだわっているポイントであり、ネクソンに企画を提案する当初から「絶対に入れたい」と宣言していたものだと話す。 その意図こそが“脱出シューターの進化”だ。世界に謎を散りばめ、プレイのなかで様々な発見があることで、さらなる好奇心をかきたてることができる。ヴィテリ氏は「脱出シューターやサバイバルゲームからは多大なインスピレーションを得ているが、我々の能力を活かせば、このジャンルをさらに進化できると考えた。世界観をしっかり構築することで、クエストにより深い目的や個性を与えることができる」と語った。 そうした思想のもと、本作ではビジュアルや音の美しさにもこだわっている。ビジュアルは未来的でありながら、どこか懐かしさを感じられるもの。怖さと同時に引き込まれるような魅力があるものが目指されている。音作りも同様となっているが、特に環境音はプレイを進める上でも重要なヒントになるため、こちらもこだわってつくられている。 本作は協力戦のみだったところから対人戦の要素が加わり、基本無料としていたものから有料の買い切り型へと切り替えるなど、当初の計画から大きな変更が加えられている。そうした決断も、上記のような本作のコンセプトをよりよい形で提供するためなのだとした。 今後は、発売に向けて様々なテストを実施していく予定。最初はPCからだが、その後はコンソール機での実施も考えているとした。美しくも謎めいた「ARC Raiders」がどう仕上がっていくのか。ぜひ期待したい。
GAME Watch,安田俊亮
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