民間とタッグで移住相談 奄美から伊仙町が参加 鹿児島県が東京でイベント
鹿児島県は13日、移住相談会「かごしま移住の〝0・5歩〟を踏み出す移住相談会IN東京」を東京都千代田区の東京交通会館で開いた。県内の8市町村が参加し、奄美群島からは伊仙町が町内で移住者ら向けに仕事や住まいのサポートしている民間団体と一緒に参加。約20人の移住希望者らのさまざまな相談に応えた。 毎年1回開いている同移住相談会は、県が主催し、認定NPO法人ふるさと回帰支援センターが共催。今回は伊仙町のほか、枕崎市や日置市、離島からは種子島の西之表市、トカラ列島の十島村などが参加した。 伊仙町は、移住者や求職者らに対して町内でのマルチワーカーという働き方の提案や、空き家を活用した住居の確保、集落の人々とのつながりなどの具体的な支援を行なっているとくのしま伊仙まちづくり共同組合の大保健司事務局長も出席し、役場がサポートしにくい分野も含めて総合的に相談に乗れる体制で迎えた。 自治体紹介で、同町の平山沙季未来創生課係長は「伊仙町は長寿で子宝の島として有名で、人のパワフルさと温かさにあふれる移住しやすい地域」とアピール。一般参加者らと輪になっての交流会では、「移住のモチベーションを保つにはどうしたらいいか」との質問に対しては、同共同組合の大保事務局長が、自身も大阪から移住してきた経験を基に「自分の目指す暮らしのイメージ像と合う地域を探してほしい」などとアドバイスしていた。 神奈川県鎌倉市から子ども3人と参加した関尚子さん(42)は、今年6月のトライアスロンIN徳之島大会に初出場して島への移住に関心を持ったという。「豊かな自然環境と人々の優しさに感動した。安心して子育てできる環境だと思い前向きに移住を検討したい」と話していた。
奄美の南海日日新聞