TLC三浦昂「しっかり走ればいける」「『ダカールってこんな感じ』という感覚を思い出した」【ダカールラリー】
◇第47回ダカールラリー プロローグ 3日 ビシャ(サウジアラビア) ペン=田村尚之、カメラ=多賀まりお 中スポ/トーチュウ号「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)」は順調で、三浦昂(41)は129番手、ロナルド・バソ(43)=フランス=が132番手で続いた。 TLCが着実に29キロの競技区間を走り抜いた。市販車クラスのスタート順が遅く、多くの車両が通過して大荒れとなった路面を、パンクなどのミスなく切り抜けた。 スピードに勝るクラスに割って入った三浦は「わだちが掘られ、それを避けようとすると石が転がっている状態。神経を使った」と苦笑い。「『ダカールってこんな感じ』という感覚を思い出した」と振り返り、いいウオーミングアップになったようだ。 4日に本格スタートが切られると、2日間にわたる48時間クロノなど前半に難ステージが続く。「(可動域を増やした)サスペンションの良さを確認できた。しっかり走ればゴールできる」と、改善した足回りを生かして乗り切る覚悟だ。 2号車のバソは「ここまで長かったので、やっとスタートできた気分」と笑った。ビバーク入りしてから5日。待ち遠しかった競技開始にも、前のめりにはならない。「リスクを取っても意味がない。クルマにダメージを与えないことに集中した」と、いい感じで肩の力が抜けている。 走破性能が向上したランクルの足回りと、平常心を失わない強い気持ち。2つの強力な“武器”を携え、TLCが過酷なコースの制覇に挑む。
中日スポーツ