営業マンよ、なぜ避ける?アヴェンシスが持つ"クセ"について迫ってみた!
■ええまじで?みんなのブレーキへの理解が薄すぎ問題
ボディ剛性が高く、走行性能はピカイチのアヴェンシス。当然、制動装置も走行スペックに合わせたものを装着していたのだが、ココが国産トヨタと大きく違っていたところ。 日本国内では、クルマのブレーキは鳴かないし、ブレーキダストもそこまで出ない。ただ、欧州車の場合は、低温時にブレーキが鳴くのは当たり前で、ホイールが真っ黒になるほどブレーキダストが出る。 この違いを理解して正しく説明しておけば大きな問題にはならなかったのだが、国産トヨタと変わらない説明でアヴェンシスを売ってしまうと、納車後からユーザーによるブレーキクレームに悩まされることになるのだ。 「朝一番で駐車場から出る時に、キーキーうるさい」「ホイールが真っ黒だ」というクレームが日常的に発生。さらに、ブレーキダストが多いということは、ブレーキパッドやローターの消耗も激しいということ。 車検時にブレーキパッドの交換等をお願いすると「もうブレーキダメなの?欠陥品じゃん!」といった意見までユーザーから飛び出してくるのだ。 トヨタ店やトヨペット店では、この事象が思いのほか営業マンやメカニックを消耗させた。顧客との不毛な折衝が増えていくと、次第にアヴェンシスは「売ってからが面倒なクルマ」というレッテルを貼られることに。
■それでも、アヴェンシスが、好きなんだ
現在でもトヨタ認定中古車で、アヴェンシスの取り扱いは残るが、40代~50代のベテラン営業マンは、好んでアヴェンシスワゴンを売ろうとはしない。中古車でプリウスα等が隣にあれば、全力でプリウスαを推し、契約へ導くだろう。 アヴェンシスは、通好みの良いクルマなのだ。しかし、売り手からは毛嫌いされることに。営業マンにもユーザーにも、アヴェンシスに対する理解が足りなかったのだろう。 こうした理由で、アヴェンシスの中古車はお手頃感が強い。少し手のかかる欧州車を買うつもりで、アヴェンシスワゴンを購入検討に入れてみてはどうだろうか。