3バック変更でピンチ? 立場が厳しくなった日本代表選手(4)不在の間にライバルが…。レギュラー定着→またやり直し?
サッカー日本代表は、今月の2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で中国代表とバーレーン代表に勝利。攻撃的3バックを採用し、2戦合計12得点を奪うなど圧倒的な強さを見せつけた。しかし、一部の選手にとってはそれが逆風になった可能性もある。今回は3バックシステムにおいて序列を下げてしまったかもしれない選手を紹介する。
DF:伊藤洋輝 生年月日:1999年5月12日(25歳) 所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ) 2023/24リーグ戦成績:26試合0得点2アシスト(シュトゥットガルト) 2021年に加入したシュトゥットガルトで“予想外”の成長を遂げた伊藤洋輝は、翌年6月シリーズで日本代表に初招集。そこからチームに定着し、カタールワールドカップメンバーにも生き残った。同大会後の伊藤は、中山雄太が長期離脱していたこともあり、左サイドバック(SB)のレギュラーに定着している。 おそるべき速度で成長を遂げた伊藤は、クラブレベルでもファンを驚かせる。シュトゥットガルトでの活躍が評価されてか、今夏にドイツの絶対王者バイエルン・ミュンヘン入りを果たした。しかし、期待されて臨んだプレシーズンマッチで負傷。2~3ヶ月の離脱になることが予想されており、9月のワールドカップ・アジア最終予選を欠場している。10月シリーズも引き続き招集を見送られることが濃厚だ。 伊藤が不在だった9月シリーズ、日本代表は攻撃的3バックを採用し圧倒的な強さを見せつけた。伊藤はSBだけでなくセンターバックでも高いレベルでプレーできるため、3バックへの変更自体が序列を大幅に下げる原因にはならないはずだが、今シリーズの町田浩樹の好プレーぶりは気になるところ。3バックの陣容で、冨安健洋と板倉滉が絶対的と考えると、伊藤にとって町田が強力なライバルになる可能性もある。 4バック時はCBでプレーする機会が少なく、本来のポジションではない左SBの起用がほとんどだった伊藤にとって、3バックへの変更はCBでプレーする回数が増えることを意味するかもしれない。しかし、町田という強力なライバルがいる現在、レギュラーとして定着していた4バック時より、立場が安泰ではないことは確かだろう。
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