「私は大声を出しながら歩く」クマに詳しい専門家に聞く!遠くにクマ→後ずさり 至近距離でばったり→クマ撃退スプレー(山形)
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きのう、山形県山形市の蔵王温泉で県内では今年2件目となるクマの人的被害がありました。 【写真を見る】「私は大声を出しながら歩く」クマに詳しい専門家に聞く!遠くにクマ→後ずさり 至近距離でばったり→クマ撃退スプレー(山形) 登山などで山に入る機会が多くなる中、注意点を専門家に聞きました。 警察や山形市などによりますと、きのう午前6時半ごろ、山形市蔵王温泉スキー場菖蒲沼ゲレンデ付近の登山道で、登山中の71歳の男性が藪から出てきたクマに襲われました。男性は、頭と顔、肩にケガをしましたが、命に別状はないということです。 岩手大学 山内貴義 准教授「おそらくクマはその辺りにずっといて餌を食べるなりなんなりして過ごしていたところに急に人が現れたので驚いて襲ってきた感じだと思う」 クマの生態に詳しい岩手大学の山内准教授です。クマは、早朝や夕暮れなど薄暗い時間帯に活動が活発になるといいます。山に入る際、存在を知らせるため、音が出るものを身に着けることが大切だとしています。 岩手大学 山内貴義 准教授「沢が近いと音がかき消されて全然聞こえなかったりするので、私は笛を常に吹きながら見通しが悪い所に出る場合は、大きな声を出しながら歩いている」 では、クマに遭遇した場合、どうすればよいのでしょうか。 岩手大学 山内貴義 准教授「遠くの距離で見かけた場合にはなるべく後ずさりをして距離をとる。至近距離でばったりあってしまった場合には、クマ撃退スプレーなど追い払うような道具を持参してほしい」 山内准教授は、親子連れのクマや、山菜がはえるなどクマの餌場となるような場所で遭遇した場合は、クマがどう猛になる可能性が高いとして、特に注意を呼びかけています。 また、クマが残すサインも重要な情報です。 岩手大学 山内貴義 准教授「これ6月に撮影した写真」 「これは完全に爪痕彫刻刀で彫ったような」 足跡やふんなどを見つけた場合も、注意が必要です。 岩手大学 山内貴義 准教授「山林に入る場合には十分な備えをして入ってほしい。農作業をしたりとか山林の近くを通る時にも、クマのことを気にかけて 生活してほしい」
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