病気の母に会うために...帰国した当日に逮捕された『FC2』創業者「9年越しの身柄確保」舞台裏
空港で待ち受けていた警察官
11月7日、インターネット動画投稿サイト『FC2』創業者の高橋理洋容疑者(51)が、わいせつ電磁的記録媒体陳列の疑いで京都府警に逮捕された。 【逮捕前の私生活】手配中でもポーカーに興じる...9年越しに捕まった『FC2』創業者の長髪姿 「’13年6月、『FC2』の運営会社の社長らと共謀し、サイト内で男女の性器が映ったわいせつな動画を不特定多数の人が閲覧できる状態にした疑いです。京都府警は’15年に逮捕状を取ったものの、高橋容疑者は海外に移住していた。そのため、入国した際に身柄を確保できるよう『国際海空港手配』の手続きを行い、逮捕状を更新し続けながら高橋容疑者の行方を追っていたのです」(全国紙社会部記者) 高橋容疑者帰国の一報が京都府警に入ったのは帰国当日の11月7日午後5時頃。それから約3時間後、韓国の金浦空港を発ち、関西国際空港に降り立った高橋容疑者を大阪府関西空港警察署の警官が待ち受けていた。 「京都府警から協力要請を受けた関西国際空港署の警官が、入国審査を終えたばかりの高橋容疑者に職務質問をした。その後、署まで任意同行したところに京都府警の捜査員が駆けつけ、身柄を確保しました」(同前) ◆高橋容疑者が帰国した理由 高橋容疑者は大学時代にアメリカに留学し、現地の女性と結婚して米国籍を取得。帰国したら逮捕されると自覚していたので、アメリカやハワイ、ドバイ、バンコクなど、世界各地を転々としながら生活していた。ドバイでは、“ガーシー”こと東谷義和氏(53)とも親交があった。 京都府警の調べに対し、高橋容疑者は「逮捕状に書いてあるなら、そうなんじゃないかなと思います」と供述する一方で「私は当時、アメリカ人だったので日本の法律には違反しないと思う」と説明しているという。 「’14年時点での『FC2』のユーザー数は約1400万人。日本国内の動画投稿サイトで4番目にアクセス数が多く、サイト上の多くの動画が日本語で視聴できた。当時、ホームページ上では、米ラスベガスが運営会社の拠点となっていましたが、実質的な管理・運営は大阪市内にある法人が担っていたとみられています。 国内で運営されているならば国内法が適用できる、と京都府警は判断したのです。高橋容疑者は日本に帰りたかったようで、著名な実業家に『国際海空港手配』の取り下げができないか打診していたそうです。実際、国内に住む病気の母親に会うため帰国した、とも供述しています。逮捕覚悟で帰国したのでしょうか」(同前) 逮捕状の取得からおよそ9年。執念の捜査が実を結んだ逮捕劇だった。
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