夫婦衝撃…自宅で襲われる 深夜にドンドンと窓を割られ、飛び起きた2人…急いで通報、「ホワイト案件」に応募した店長ら乱入 闇バイトを募っていた会社員を逮捕 「リスクなし」と説明していた31歳
埼玉県所沢市で一戸建て住宅に男らが侵入した強盗致傷事件で、県警などの合同捜査本部は2日、強盗致傷などの疑いで、愛知県知多市日長丸根田、会社員の男(31)を逮捕した。同事件の実行役を集めた「リクルーター役」とみられる。首都圏を中心に相次ぐ強盗事件で、リクルーター役が逮捕されたのは初めて。 割られた窓ガラスの写真 ドアノブや鍵穴の左脇に手が入りそうな穴 蜘蛛の巣状に広がる亀裂、迫力物語る
逮捕容疑は氏名不詳の者と共謀し、男(25)=強盗致傷などの罪で起訴=ら実行役3人に対して教唆の上で強盗の決意をさせて、10月1日未明、所沢市北野新町2丁目の一戸建て住宅に侵入し、家人の高齢夫婦を粘着テープのようなもので縛った上で、男性を刃物で切り付けて現金約16万円などを奪った疑い。 捜査関係者によると、31歳男は交流サイト(SNS)上で闇バイトを募り、応募してきた3人に対して「シグナル」や「テレグラム」などの秘匿性の高い通信アプリで「ホワイト案件」「物品の運び」「リスクなし」とメッセージを送り、指示役に仲介したとみられる。実行犯の1人から「強盗をするよう言われた」と連絡を受けた際には、後押しするようなメッセージも送っていた。 「人を紹介する仕事をやった。金に困っていた。所沢の強盗事件で逮捕された人を紹介した」などと容疑を認めているという。所沢の事件では、他にも実行役の男1人が逮捕されており、合同捜査本部は男のリクルートにも31歳男が関与した可能性を捜査するとともに、首都圏で起きた一連の強盗事件との関連を慎重に捜査している。
■匿名流動型犯罪グループか(以下、起訴時の記事) 所沢市の住宅に男らが侵入した強盗致傷事件で、さいたま地検は10月22日、住居侵入と強盗致傷の罪で、実行役の男3人をさいたま地裁に起訴した。裁判員裁判で審理される。首都圏で相次いでいる強盗事件の対象事件で、県警などの合同捜査本部が犯行グループの捜査を進めている。 起訴されたのは、前橋市の飲食店店長の男(43)、神奈川県小田原市の会社員の男(25)、東京都世田谷区のアルバイトの男(28)の3被告。 起訴状などによると、43歳の男らは氏名不詳の者と共謀し、1日午前2時5分ごろ、所沢市北野新町2丁目の一戸建て住宅の勝手口の施錠を外して侵入。住宅に住む男性(85)を刃物で切り付けるなどの暴行を加えてけがを負わせた上で、男性と妻(83)の両手首などを粘着テープで縛り、現金16万円やクレジットカードが入った財布や通帳など3点(時価合計約1550円相当)を強取したとされる。