日本株下落、衆院選への警戒が重し－リガクＨＤ初値は公開価格割れ
（ブルームバーグ）： 25日の東京株式相場は下落。27日の衆院選挙で与党が過半数を割り込むことへの警戒感が重しになり、幅広い銘柄に売りが出ている。与党過半数割れとなると、政府の財政健全化努力が弱まり、今後の利上げも不透明感が強まる。
米カーライル・グループ傘下の理化学機器メーカー、リガク・ホールディングスが東京証券取引所プライム市場に25日上場、初値は1205円と公開価格1260円を約４％下回った。東京地下鉄（東京メトロ）が初日の取引を公開価格比45％高で終えたのとは対照的になった。
ピクテ・ジャパンの糸島孝俊ストラテジストは、内外の投資家が選挙が終わるまで株式の購入を控えているため、円安の好影響が相殺されていると述べた。
今期（2024年12月期）営業利益計画を従来の4650億円から4555億円に小幅に下方修正したキヤノンの株価は一時５％安になった。
岡三証券の内山大輔シニアストラテジストは、与党が過半数割れとなれば石破茂首相の影響力が弱まる可能性が高く、それが市場の不安をさらに高めていると述べた。
インサイト
(c)2024 Bloomberg L.P.
Hideyuki Sano, Alice French
