衆議院選挙福岡5区・自民党の栗原渉さん、厳しい戦い「改めて実感」…「浪々の身」から初当選
政治不信を招いた与党は過半数割れに追い込まれ、議席を大きく伸ばした立憲民主党などは政権交代も視野に入れ始めた――。与野党で明暗が分かれた衆院選の投開票から一夜明けた28日、有権者の負託を受けた当選者たちは朝から街へ繰り出し、国政に尽くすそれぞれの志を新たにした。 【写真】福岡11区で落選が決まり、支持者らに頭を下げる武田さん(28日午前0時、福岡県田川市で)
福岡5区
逆風の中、福岡5区で初当選した自民党の栗原渉さん(59)は、福岡県大野城市の事務所で「厳しかったと改めて実感する」と選挙戦を振り返った。
3年前の前回選では、閣僚経験もあるベテランとの公認争いに敗れ、立候補を断念する苦渋の決断を強いられた。県議会議長まで務めたが、県議を辞した後は「浪々の身」(栗原さん)となり、1000を超える会合や祭りに自ら飛び込んで捲土重来に備えてきた。
与党の過半数割れという厳しい船出となったが、「少数になり、物事を決めるのに時間もかかるだろうが、食の安全保障や子育て、教育の課題の是正に取り組みたい」と語った。