伊予鉄が全国初の自動運転路線バス運行へ 25日開始(愛媛)
伊予鉄バス(松山市)が25日から、伊予鉄道高浜駅-松山観光港の往復約1.6キロ区間で、運転手を必要としない自動運転「レベル4」の路線バスを営業運行することが9日、分かった。伊予鉄グループ(同)の清水一郎社長が本社であった公共交通に関するセミナーで明らかにした。レベル4の路線バス運行は全国初の見通し。現金で運賃支払いができない完全キャッシュレスを導入する。 バスの自動運転は、人手不足対策として期待がかかる。伊予鉄バスによると、高浜駅-松山観光港は現在1日約60往復を運行中で、大半を自動運転車両に切り替える。 システムはソフトバンク子会社の「BOLDLY」(ボードリー、東京)、乗客座席数12人の車両(長さ約7メートル、幅約2メートル、高さ約3メートル)はEVモーターズ・ジャパン(北九州市)が製作。走行中は大型2種免許を持つ保安員1人を配置し、約7キロ離れた伊予鉄バス松山斎院営業所(空港通5丁目)で遠隔監視する。最高速度は時速35キロ。
愛媛新聞社