川に転落して水没する車内から窓を蹴破り脱出…取り残された友人を救出した男性(27)に感謝状「事前の備えが大切と改めて感じた」 香川
KSB瀬戸内海放送
11月、香川県観音寺市で車2台が衝突して1台が川に転落した事故で、水没した車から運転手を救助したとして助手席に乗っていた男性が警察などから感謝状を贈られました。 【写真】川に転落しひっくり返った状態で水没してしまった軽自動車
表彰されたのは高松市の会社員・宮本裕貴さん(27)で、観音寺警察署の池見智幸署長と観音寺市の佐伯明浩市長から感謝状を受け取りました。 11月2日午前11時45分ごろ、観音寺市坂本町の市道交差点で軽自動車同士が衝突し、1台が道路脇の川に転落しひっくり返った状態で水没しました。 もう1台は現場から逃走しましたが、運転していた男はその後、ひき逃げなどの疑いで警察に逮捕されました。 宮本さんは、水没した軽自動車の助手席に乗っていましたが、助手席の窓を足で蹴り破って脱出しました。 運転していた友人の男性は水没した車内に取り残されていたため宮本さんは、再び川に潜り、車内で意識を失っていた友人を引っ張り上げて心臓マッサージなどの救命措置を行って救助したということです。 宮本さんはこの事故にあったことで、運転に対する心構えや事前の備えが大切だと改めて感じたそうです。 (水没した車内から友人を救出/宮本裕貴さん) 「事故がいつ起こるかわからないので、やはり普段から気を付けて運転したりとかもそうですし、今まで知らなかったのですが、今回、水に落ちて、窓ガラスを割る、車に置いておく道具を買ったりしました」 今回のような事故や災害などで水没した車から脱出するにはどうしたらよいのでしょうか? JAF香川支部によると、緊急脱出用のハンマーを車内に備えておくことが重要だといいます。 万が一、車が水没したときはまず、落ち着いてシートベルトを外すこと。 ドアや窓が開かないときは緊急脱出用ハンマーでガラスを割って、外の水位と車内の水位の差が小さくなるのを待ち、水圧が下がったタイミングでドアを開けて脱出するのがいいということです。
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