塩尻・洗馬神明宮大神楽の伝統紡ぐ 保存会が勇壮な舞披露
長野県塩尻市宗賀の洗馬神明宮大神楽(獅子舞)が22日、洗馬宿の各所などに設定した6カ所で披露された。同市が無形民俗文化財に指定している伝統芸能で、保存会(市川裕一会長)のメンバーによる勇壮な舞を、近隣の人たちが堪能した。 獅子頭を付けた2人を主役に、地域の風景の美しさなどを織り込んだ歌や太鼓が雰囲気を盛り上げた。かつて、地域の若者でつくる祭典執行会で大神楽に携わり、2歳の息子と見に来た母親は「子供のころから見てきた大神楽を、続けてもらっているのがありがたい。息子にも見せられてよかった」と話していた。 大神楽は、洗馬神明宮例大祭に合わせて行われてきた。朝方の神事の時間帯に降っていた雨が、舞の披露を始めるころにはやんだ。街道沿いの民家前では、「願いが届いて晴れた」と話した市川会長が、見守っていた人たちに「一生懸命、保存しようと頑張っている」とあいさつしていた。
市民タイムス