藤井聡太八冠「全く自信がない気がした」 “愛知対決”は藤井聡太八冠が豊島将之九段に敗れ…初防衛は持ち越し
CBCテレビ
将棋の藤井聡太八冠が、19日大分県別府市で行われた名人戦七番勝負の第4局で、豊島将之九段に敗れ、「名人」初防衛は持ち越しとなりました。 【写真を見る】藤井聡太八冠「全く自信がない気がした」 “愛知対決”は藤井聡太八冠が豊島将之九段に敗れ…初防衛は持ち越し 温泉の町大分県別府市で行われた、名人戦七番勝負の第4局は「熱い」盛り上がりに… (藤井八冠) 「名勝『海地獄』を見学して、湯気が立ち上る様子に大変な迫力を感じた。温泉で疲れを癒しつつ、集中して対局に臨みたい」 愛知県瀬戸市出身の将棋の藤井聡太八冠が、一宮市出身の豊島将之九段の挑戦を受ける「愛知対決」の名人戦。 第4局は開幕から3連勝の藤井八冠が、初防衛に王手をかけて臨みました。 両者共に別府を訪れるのは初めて。この名人戦を市制100周年記念事業として誘致した別府市は、勝負めしやおやつで対局を熱く応援しました! 藤井八冠が初日に注文した勝負めしは大分のブランド地鶏「おおいた冠地どり(かんむりじどり)」を使った重ね重。名人戦のために地元の和食店が考案した特別メニューだそうです。 (四季彩 銀ノ塔 山口慎市さん) 「『冠』地鶏のもも肉をタレ焼き、むね肉をしょうが焼きにしたものを『8』切れ入れて『八冠』地鶏。シャレっ気を入れて作ってみました」 藤井八冠が2日目に選んだのは、“別府のソウルフード”という別府冷麺。昆布と牛肉で丁寧に出汁を取っています。 ■藤井聡太八冠「全く自信がない気がした」 今回の勝負めしやおやつは地元店舗から公募したもので、藤井八冠が選んだおやつも、別府定番土産の「ざぼん漬け」などを含む「3種の柑橘スイーツ」や、源泉の蒸気で蒸した別府を代表するスイーツ「地獄蒸しプリン」といった地元メニューでした。 対局2日目の19日は互いに攻め合う展開に。そして終盤、豊富な持ち駒を駆使した豊島九段が攻勢に転じ、95手で藤井八冠を投了に追い込みました。豊島九段はシリーズ初白星で、5年ぶりの名人返り咲きへ意地を見せました。 (愛知・一宮市出身 豊島将之 九段(34)) 「自分なりに全力を出し切って、何とか第5局につなげたいという気持ちで指していた。(第5局は)コンディションを整えて自分なりに精いっぱいやりたい」
一方、名人初防衛が持ち越しになった藤井八冠は… (愛知・瀬戸市出身 藤井聡太 八冠(21)) 「こちらの玉形がかなり乱れていて、全く自信がない気がしたので、判断が甘かったと思っていた。すぐに(第5局が)あるので、気持ちを切り替えて頑張りたい」 名人戦第5局は今月26日から北海道紋別(もんべつ)市で、そして、今月31日には同時進行中のタイトル戦 叡王戦第4局が千葉県柏市で行われます。 叡王戦は伊藤匠七段に王手をかけられていて、八冠を維持できるか藤井八冠は正念場の一週間を迎えます。
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