同性婚「歴史変える判決を」 福岡二審初弁論、原告訴え
同性同士の結婚を認めない民法などの規定は憲法違反だとして、福岡市と熊本市の同性カップル3組が国に1人当たり100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が19日、福岡高裁であり、原告が「歴史を変える判決を」と意見陳述した。「違憲状態」と認める一方、請求を退けた昨年6月の一審福岡地裁判決を不服とし、原告側が控訴していた。 同種訴訟は2019年に全国5地裁に起こされ、札幌と名古屋が「違憲」、東京と福岡が「違憲状態」、大阪が「合憲」と判断した。賠償請求はいずれも棄却した。 熊本市のこうぞうさん(41)は法廷で「求めているのは平等な結婚の自由。多くの人が希望を持ち生きていけるよう、歴史を良い方向に変える判決を願う」と述べた。 パートナーのこうすけさん(34)と陳述に臨んだ福岡市のまさひろさん(36)は「私たちは法的には他人。もしパートナーが搬送されて意識不明となった時、病院から家族として扱ってもらえるのだろうか」と法整備の必要性を訴えた。