BNPパリバ・オープン

強烈なショットを披露した大坂なおみ[写真/ゲッティイメージズ]

女子テニスのBNPパリバ・オープン（アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、WTA1000）は7日、シングルス1回戦が行われ、世界ランク287位の大坂なおみが元世界ランク5位のS・エラーニ（イタリア）を6-3，6-1のストレートで破り、初戦突破を果たした。この試合の第1セット、大坂が強烈ショットでエラーニを圧倒する場面があった。 【動画】大坂なおみ 強烈ショット見せ相手を圧倒 26歳の大坂は昨年7月に出産し、今シーズンの開幕とともにツアーに復帰。復帰後4大会目となった先月のカタール・トータルエナジー・オープン（カタール/ドーハ、ハード、WTA1000）では8強入り。準々決勝ではKa・プリスコバ（チェコ）に敗れたものの、試合内容はほぼ互角であり2度のタイブレークを落としての敗退となった。 約3週間ぶりの実戦となった大坂が同大会の本戦に出場するのは2022年以来2年ぶり5度目。最高成績は2018年の優勝で、当時は決勝でD・カサトキナを下しタイトルを獲得した。なお、最後の出場となった2022年は2回戦でV・クデルメトバにストレート負けを喫している。 現在世界ランク100位のエラーニと対戦したこの日、大坂は9度のダブルフォルトを犯したが9本のサービスエースを決めファーストサービスが入ったときに75パーセントの確率でポイントを獲得。2度のブレークを許すもリターンゲームでは6度のブレークに成功し1時間9分で勝利した。 大坂は復帰後に出場した大会でストロークで圧倒する場面を見せており、この試合でも同様のシーンがみられた。注目すべきは第1セット、第6ゲームの場面。大坂は強烈なバックハンドショットで攻め続けると最後はフォアハンドショットをラインいっぱいに決めた。このプレーを女子テニス協会のWTAはSNSで公開しており「ずば抜けている」とコメントを添えた。 なお、勝利した大坂は2回戦で第14シードのL・サムソノヴァと対戦する。今大会はシード勢が1回戦免除のためサムソノヴァはこの試合が初戦となる。