同じ背番号・同じ守護神 元ホークス馬原さんの長男が親子二人三脚で日本一へ
テレQ(TVQ九州放送)
プロ野球の12球団には「ジュニアチーム」があり、全チームによる大会が12月26日に始まります。今年のホークスジュニアで、父親と同じ背番号で同じポジションが期待される選手がいます。 今年の「ホークスジュニア」のメンバー16人。なんと3800人の中から選考を経て、その座を手にしました。 「ホークスジュニア」は、毎年「NPB12球団ジュニアトーナメント」での優勝を目指して結成されるチームです。厳しい審査を通過した小学生が集まるチームは、これまで10人のプロ野球選手を輩出しました。 そんなエリート集団で、抑えの投手・守護神を務める選手がいます。 「糸島市から来ました馬原たくみです!よろしくお願いします!」 6年生の馬原拓海さん。どんな場面でも落ち着いたマウンドさばきで強い球を投げられるところが持ち味です。 ●拓海さん 「将来の夢はプロ野球選手でドラフト1位でホークスに入団できるように頑張りたいで す。」 馬原さんのお父さん、実は…ホークスの守護神として活躍した馬原孝浩さんです。背番号も、お父さんの現役時代と同じ「14」 ●馬原さん 「生地も同じなんですよ、僕が現役の時と。全くユニフォームが一緒なんですよ。まさかこのタイミングで同じユニフォームを着て同じ番号で、しかも抑えで投げさせてもらって、みたいな。実際の起きていることとものすごい感慨深いんですけど、実感が追いついてないという感じですね。うれしいんですけど、めちゃくちゃ。」 拓海さんの野球歴は、まだ2年。ライバルの多くが倍以上の経歴を持つなか、急成長を遂げてホークスジュニア入りを果たしました。その背景にはお父さんとの並々ならぬ努力の日々が! Q お父さんとの練習は 「結構厳しくやるので、きついけど、ずっとやったら慣れるみたいな感じ。」 そう、急成長のワケは親子二人三脚の猛特訓!!今も続けるトレーニングに密着させてもらいました。 元ホークス、馬原孝浩さんの長男・拓海さん。急成長の陰には、親子二人三脚の猛特訓がありました! 休日の朝。まずはランニングです。10分間、およそ1.5キロを走ることから始まります。このあとのトレーニングに備え 入念に体をほぐします。つづいて体幹トレーニング。その数なんと16種目!1時間みっちり行います。 馬原さん 「これは効いた?さすがに」 拓海さん(うなずく) 今度は、およそ40分間、休憩なしで父のノックを受け続けます。 そして、投球練習へ。投げて…投げて…投げて…およそ1時間、全部で140球投げこみます。 午後からはバッティング!40分間、休憩なしでひたすらバットを振りこむと…。 最後は、ジムで筋力トレーニング。盛りだくさんの練習メニューは、ようやく終了です。 拓海さん 「めっちゃ、もうやばいです。(足が)パンパン。絶対あした筋肉痛になってます」 柔道整復師などの資格を持つ馬原さん。ハードなトレーニングと並行して、体のケアも欠かしません。 野球歴が浅いなか、難関のチームを目指して独自のメニューを続ける日々。簡単なものではありませんでした。 馬原さん 「本当この1年大変だったと思うんですけどね。友だちと遊ぶ時間とかっていうのもそんなになかったんで」 「まあ頑張ってはいるからですね、結果は出してほしいですけどね。」 拓海さんは、胸に秘めた父への思いを話してくれました。 拓海さん 「試合とかも、土日も(仕事を)休んで見にきてくれて。嬉しいというより、感謝でしかない。」 Q.どうやって返していきたい 「本大会でも、良いの(いいプレー)を見せて、恩返しというか、まあそんな感じでプレーで返したい。」 こうして成長した拓海さんは今月14日の練習試合で、最終回に登板。ランナーを出しながらも無失点に抑え試合を締めくくりました! 拓海さん 「足が全然ぶれなくなって」「元々コントロールが悪かったけど本気で投げてもコントロールがつくようになった。」 これぞ親子鷹。父と同じ「背番号14の守護神」として12月26日開幕の「NPB12球団ジュニアトーナメント」に臨みます! 馬原さん 「最終回のマウンドに【14・馬原】っていう形で出てきたりとか、もし万が一そういうことがあれば、もうそこは全力で抑え込んでほしいなと思います。」 拓海さん 「自分ができることを発揮して、緊張せずに投げれたら良いなと思ってます。」
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