マスターズ優勝候補の一人、キャメロン・スミスの“漆黒”最新セッティング。「ブラックは美しいし、目にもやさしいんだ」
一昨年、LIVゴルフに移籍して以来、情報があまり入らなくなったが、その間に3勝。今週のマスターズは8度目の挑戦。2020年には2位タイ、過去4度トップ10内の実績を考えれば優勝候補の一角だ。キャメロン・スミスの最新セッティング。 キャメロン・スミスの最新セッティングはこちら
最新セッティングは、パター以外のクラブを黒のコスメで統一しているのが特徴。もともと渋い黒色が好きらしく、「初めてブラックのニューT100を目にした時は、ルックスがあまりに良くて傷つけるのがもったいないと思ったほど。クラブ全体が引き締まって見えて、自分の目にしっくりきます。(瞳の色が青いので)反射のまぶしさが軽減される点も気に入っています」とスミス。
旧T100シリーズには限定販売でブラック仕上げがあったが、このT100(T150)には、今のところないので完全なカスタム仕様。ちなみにSM10にはジェットブラックというラインがあって一般ユーザーも購入可能だ。 2年前の全英オープン優勝時と比べると、ドライバーがTSi3からTSR3へ、アイアンが旧T100から新T100へ、ウェッジがSM9からSM10へ、とまさに正統進化。ウェッジ4本のロフトも46・52・56・60度のままで変化なし。
ドライバーのロフトは10度で、ネック調整はオリジナルのA1ポジションで変更なし。TSR2とTSR3の両方をテストし、操作性の高さ優先でTSR3を選んだという。
アイアンは、6I~9IがT100、5IがT100よりも2度ストロングロフト設計のT150。2Iと3IはミズノプロFLI-HI。この2本もブラックヘッドだ。 唯一替わったのがTSi2からピンG430 MAXへ変更した3W。LIV事情に詳しい、あるシャフトメーカーの担当者に聞くと、ピンゴルフは数年前からLIV会場でのギアサポートを手厚く行っていたという。実際、クラブに一家言を持つB・デシャンボーはPGAツアー時代、契約するコブラのクラブを使っていたが、現在は14本のうち、10本をピンのクラブに替えている。 スミスの3Wも同様で、現場でのリクエストに合わせて組み上げてもらった1本に間違いないだろう。シャフトはベンタスTRレッドの7X、飛距離の目安はキャリー250ヤード、トータル260ヤード。