球界の“スター”だが…何度かトレード移籍した大物(5)中日から衝撃の“放出”で
プロ野球の世界では、出場機会の増加などを目的に交換トレードが実施されることが多くある。中には、チームの主力として活躍していた大物選手が移籍した事例も存在する。また、1度だけでなく2度以上のトレード移籍によって、野球人生が翻弄されたケースも少なくない。今回は、キャリアの中でトレード移籍を複数回経験した選手を取り上げたい。
田尾安志
投打:左投左打 身長/体重:173cm/78kg 生年月日:1954年1月8日 経歴:泉尾高 - 同志社大 ドラフト:1975年ドラフト1位 最終的に3球団でプレーを続けた田尾安志は、トレードを2回経験した選手だ。 大阪の泉尾高校(現在は廃校)でエースとして活躍し、同志社大学に進学。3年時にはリーグ戦で首位打者を獲得するバッターとなり、ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団した。 ルーキーイヤーから67試合に出場し、打率.277をマークして新人王を受賞。徐々にチーム内での存在感を発揮し始めると、1982年は打率.350というハイアベレージを残した。 中日に欠かせないプレーヤーだったが、まさかの交換トレードで1985年から西武ライオンズの一員に。しかし中日時代の打棒を発揮できないまま、2度目のトレードで阪神タイガースに移籍した。 阪神移籍1年目は打率.221に終わったが、1988年は限られた出場機会で活躍。1990年には5年ぶりのシーズン100安打を達成した。 しかし、1991年は40試合の出場で13安打と不振に苦しみ、同年限りでユニフォームを脱いだ。
ベースボールチャンネル編集部