仙道敦子さん「不妊治療を経て授かった子どもとの時間が嬉しくて、仕事のことは1ミリも考えませんでした」|STORY
女優の仙道敦子さん(54)。11歳のときから始めた女優のお仕事を結婚後、休業。その間に3人のお子さんにも恵まれました。主婦業と子育てに本気向き合うなか、お子さんの反抗期やお母さんとして大事だったことについて振り返っていただきました。 【写真あり】大人の美を体現する...女優・仙道敦子さん(54)
仙道敦子さんprofile 1969年、愛知県出身。「鬼龍院花子の生涯」「白蛇抄」などの数々の大作映画に出演。1993年に結婚、96年に長男を妊娠し、次男、長女の3人のお子さんを出産。休業期間を経て2018年「この世界の片隅に」で23年ぶりに女優業に復帰。「劇場版 鬼平犯科帳 血闘」が5/10(金)に公開される。
夫と私は似ているところが多く、結婚生活30年です
夫のことは実はもともとファンだったんです。幼い頃に夫のお父さんとは共演したことがあって、「うちの息子はな...」という話をよく聞いていました。後で考えるとあの話は主人の話だったんだなと振り返ります。第一印象からテンションのあげ方や佇まいが夫とは似ているなと思っていて。今、結婚生活30年ですが、夫とは幸せだねって感じるタイミングがあってるなと感じます。それが結婚生活で長く一緒にいられている秘訣かもしれません。
不妊治療の末、授かったわが子が可愛くて主婦業が楽しくて仕方がなかったんです
24歳で結婚して、すぐ子どもが欲しかったんですがなかなか授からなくて。病院に行ったり、治療をして授かりました。子どもと一緒にいる時間が嬉しくて、その後の子育てもとにかく楽しくて、生きがいになっていました。小さい頃から芸能界に入っていたからこそ、新しい「主婦」という仕事で子育てにも没頭することが毎日新鮮で楽しかったんですよね。だから仕事のことは1ミリも頭をよぎることはなかったんです(笑)。
子どものやりたいことを尊重してあげたいと常に思っています
子どもの教育方針は本人達のやりたいことを尊重して、育ててきたつもりです。危ないことや人に迷惑をかけるようなことは叱りますけど、「こうでなければいけない」と親の想いを子どもに押し付けることはありません。
息子のカッコ良いと思っているを共有することで、反抗期は乗り越えました
長男の反抗期は結構大変だったんです。もともと優しい子なんですが、当時はやんちゃで。何かを私が言ったときに「なんだよ!」ってバーンって押されたことがあって。思った以上に吹っ飛んじゃって、私も驚いて泣いてしまったんです。きっと息子は跳ね飛ばすつもりはなかったんだと思うんですが、思った以上に自分の力が強くなっていて、息子自身がそんな自分の行動にいちばん驚いているんだろうなって可哀想になっちゃって。そのあとは夫と息子は色々と話をしていましたね。 私自身、息子たちを理解するのに大事にしていたのは、彼が今何をいちばんカッコ良いと思っていて、何をいちばんカッコ悪いと思っているのかを一緒に共有することでした。長男の場合は好きなラッパーの歌を一緒に聞いたり、この映画が好きでさ~と教えてもらった映画を見たりして、 徹底的に彼について知るようにしました。今でも彼の好きな世界観を知るのが好きで、全然知らないラッパーのライブなんですけど「お母さんも一緒にいく?」って誘ってくれるんです。嬉しいですね~、一緒に行ってますよ(笑)。