ペンギン、魚「おかえり」 のとじま水族館、20日再開へ準備着々
20日に営業を一部再開するのとじま臨海公園水族館(七尾市)で、県内外の施設に避難していた魚やペンギンが続々と「里帰り」している。5日までにペンギン計16羽が避難先から戻り、大型の「パノラマ水槽」にエイなどの魚を展示する作業も進められている。 4日に能美市のいしかわ動物園からマゼランペンギン、5日に富山市ファミリーパークからフンボルトペンギンの各8羽が戻った。餌を食べてプールに飛び込むなど元気な様子という。 約30種800匹の回遊魚が泳いでいた水槽「のと海遊回廊」にもカンパチやイサキなどが展示された。 地震ではボイラーや循環装置などが損傷し、水槽の水温や水質が維持できず、人気者のジンベエザメ2匹を含む約90種約3400匹が犠牲になった。本館の天井を全て貼り替え、通路の補修、ペンギン施設の修繕などを進めてきた。 夏場の移送が難しいイルカやアシカの展示は秋以降で、ジンベエザメも未定となっている。展示・海洋動物科長の加藤雅文さん(53)は「ようやくスタートライン。元気な魚たちを見て元気になってもらいたい」と話した。