エヌビディアCEOはロボットがお気に入り「AIの次の波はロボットだ」(海外)
エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが6月2日、台湾で行われたテックカンファレンスでまたもやロボットをプッシュした。 自動運転車やヒューマノイド・ロボットが数年内に大量生産されるだろう、とフアンは予言した。 エヌビディアは、ロボット用のソフトウェアとハードウェアを作っている。 ジェンスン・フアン(Jensen Huang)はロボットが大好きだ。 エヌビディア(Nvidia)のフアンCEOは今年初め、人間のようなロボットを9体、ステージ上で紹介した。6月2日、台湾で行われたテックカンファレンスでの講演で、再び「彼ら」をプッシュし、とりわけ2種類のロボットが「大量生産される」だろうとフアンは述べた。彼によるとそれは、自動運転車と人型ロボットだ。 「AIの次なる波は、物理的なAIだ。物理法則を理解するAI。我々とともに働くことのできるAIだ」とフアンは述べた。この日もトレードマークの、黒い革のジャケットを着ていた。 「あらゆるものがロボット化されるだろう。すべての工場がロボット化されるだろう。工場がロボットを指揮し、ロボットがロボット製品を作ることになるだろう」 半導体大手であるエヌビディアが、ロボットの普及で得るものは大きい。同社のソフトウェアとハードウェアが、ロボットの生産やトレーニング、継続利用に使われる可能性が高いからだ。 フアンが6月2日に述べたところによると、同社は自動運転車用のオペレーティング・システムを構築し、来年にもメルセデス(Mercedes)と提携した自動車の製造を開始する予定だという。 また、ロボットが仮想環境で学習するためのオペレーティング・システムも開発している。フアンによると、ロボットは実世界で働く前に、「ロボットジム」でシステムを改良される。そこで物をつかむなどの運動スキルから倉庫内の移動などまで、仮想環境ですべて事前に微調整が可能だという。
Meghan Morris