プロ1年目に向けて抱負を語る笠井（撮影・小林忠）

　アルビレックス新潟がチーム始動日となった9日、新潟市北区で25年シーズンの新体制発表記者会見を行った。24年12月の全日本大学選手権（インカレ）で大会得点王となり、桐蔭横浜大を3位に導いた笠井佳祐（22）は、開幕スタメンでのプロデビューを視野にルーキーイヤーから大暴れすることを誓った。 　　　◇　　◇　　◇ 　大卒ルーキーが新潟の「顔」になる。笠井は24年12月に行われたインカレで5得点（決勝ラウンド対象）。準決勝ではこれからチームメートになる東洋大DF稲村隼翔（22）に完封されたが、大会得点王に輝いた。運動量と攻撃センスでボランチから前のポジションであれば、どこでも高水準でのプレーが可能だが、「自分は得点することと、それでみんなで喜べるシーンが好きなので、やっぱり前のポジションで勝負したいな、と思います」とストライカーポジションでの起用を希望する。 　昨年4月18日に、25年シーズンからの新加入内定が発表された。昨季は特別指定選手として5月22日に行われたJ2ブラウブリッツ秋田とのルヴァン杯1次ラウンド3回戦に先発出場。前半にアイデアと技術が凝縮したヒールショットを放ち会場を沸かせた。ここから本格的に始まるプロの世界でのポジション争い。オフは休息を取りながらランニングで体を動かした。「（得点目標の）数字はプレッシャーになる時もあるので決めないタイプ。1日でも早く試合に絡めるようにキャンプからいい準備をして行きたいと思います」。 　この日の午前中に始動したチームは13日から宮崎で1次キャンプをスタートさせる。ダイナミックに動き回りながらゴールを重ねるシン・ストライカー候補は「サポーターの大応援の中でプレーできるように頑張りたいという気持ちがすごく強いです。ユーティリティー性と得点に関わる強みをどんどん出して行きたいです」。開幕スタメンに向けて猛アピールを始める。【小林忠】 　◆笠井佳祐（かさい・けいすけ）2002年（平14）8月30日、千葉県生まれ。中野木FC－VIVAIO船橋SC－関東一高－桐蔭横浜大。昨年は新潟の特別指定選手としてルヴァン杯1試合出場。24年度全日本大学選手権得点王。ユニホームネームはKASAI、背番号46。180センチ、71キロ。利き足は右。