「ペンシルベニアを落としたらハリスはアウト」アメリカ大統領選まもなく投票開始 勝敗を左右する激戦州の行方を国際ジャーナリストが徹底解説 共和党支持者の中に「隠れハリス」が増加中?
ポイントは「7つの激戦州」
(横山アナ)それでは今回の選挙で注目すべき州を詳しく見ていきましょう。全米の地図の中で、青が民主党のハリス氏優勢、赤が共和党のトランプ氏優勢ということですが、それ以外の白いところ「7つの激戦州」で決まるというのが大きなポイントになります。 (横山アナ)過去の大統領選も、この7つの激戦州が結果を左右したということで、振り返ってみます。2012年はオバマ氏が4つの州を制し最終的には大統領になりました。2016年には7分の6をトランプ氏が制し、大統領になりました。前回はバイデン大統領が7分の6を制して大統領になりました。もう一目瞭然ですね。 (小西さん)ちょっと細かく言うと、激戦州というのは毎回変わるんです。過去の大統領選挙では激戦州がもっと多かったんだけど、この7つの州を見た時に勝利者が多数取ったっていうのは、それは間違いない話です。
(横山アナ)両候補はその激戦州を中心に回って、そこの選挙人を獲得するように奔走しています。 (小西さん)特に大事なのは、もうずっとメディアでも言ってるように、ペンシルベニア。ここを誰が取るのか。なぜかというとペンシルベニアの選挙人は19人で、7つの激戦州の中で一番多いからです。 (横山アナ)最新の情勢では7つの激戦州のうち、トランプ氏が5つでリード、ハリス氏が2つでリードとなっています。が、ほとんど差はありません。 (小西さん)この数字は様々な世論調査の平均値なので、「激戦だ」ということは分かっても、どちらが勝つかという「決め手」にはなりません。例えばニューヨークタイムズの調査では、ペンシルベニアで両候補が全く同じ数になっています。
ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルベニア 1つでも落としたらハリスはアウト
(横山アナ)そんな中、選挙人の数が1番多いのがペンシルベニアの19人ということで、取った方が勝つと言っても過言じゃないぐらいかなり重要視されています。 (小西さん)個人的にはペンシルベニアで決まると思います。いま民主党のハリスはだいたい選挙人にして226を固めていますが、これにあと44を足したら過半数の270になります。この中西部の寒いところ、いわゆるラストベルトとも言われる地域のウィスコンシン、ミシガン、ペンシルベニアを全部足すと44なんですね。ちょうど270になるんです。逆に1つでも落としたらハリスはアウトです。ウィスコンシンとミシガンは、おそらくハリスが取るだろうと思います。あとネバダ、アリゾナ、ジョージア、ノースカロライナ、これはトランプ有利なんです。特にノースカロライナとジョージアは、トランプ有利だと思うんだけど、ペンシルベニアだけは分からない。