「イノシシ、イノシシ」取材中にも遭遇 2か月半で19件の目撃相次ぐ集落 理由は“人慣れ”か
新潟市西蒲区の間瀬集落でイノシシの出没が相次いでいます。 情報をもとに取材班が現地に向かうと、イノシシと遭遇。さらに、人里に降りてくる理由が見えてきました。 【写真を見る】「イノシシ、イノシシ」取材中にも遭遇 2か月半で19件の目撃相次ぐ集落 理由は“人慣れ”か 21日午後2時。 日本海にほど近い新潟市西蒲区間瀬で住民に話を聞いている、まさにそのときでした。 【記者】 「イノシシ、イノシシ!」 「小学校の跡地で取材をしていたら、茂みの中からイノシシが現れました。体長は1メートルもないように見えます」 人間の存在など気にせず、我が物顔で民家のある方へと歩いていくイノシシ。 住民も慣れている様子です。 【住民は】 「あれくらいの大きさのは、この辺をうろうろしているんだろうと思う」 西蒲区役所によりますと、昨年度に西蒲区でイノシシが目撃されたのは69件で、前年度に比べ22件増えているということです。 さらに今年度に入ってからは、すでに24件の目撃があり、そのうち19件が取材した間瀬に集中しているのです。 【西蒲区役所 区民生活課 小川崇宏さん】 「イノシシの子ども=ウリ坊の目撃もありますし、豚ぐらいの大きさのイノシシ(の目撃情報)もあるし、一番大きいのはウシなんて声も…」 カメラの前に姿を現したイノシシの様子を見ると、人里での出没が増えている理由が見えてきました。 【記者】 「私がいる位置から10メートルほど先にイノシシがいるのですが、人に慣れているのか全く動じず、畑を荒らして野菜を食べ続けています」 イノシシがいるのは民家の横にある畑。 一度、取材班と目が合いますが…そのまま畑を荒らし続けます。 【西蒲区役所 区民生活課 小川崇宏さん】 「そこで生まれ育ったイノシシがいっぱいいると思うんですね。人慣れしてきていて、子どもだと警戒心が薄くて、人が住んでいるところにも出てきやすくなっているのかなと」 西蒲区によりますとイノシシの性格は警戒心が強く、人間を避けて行動しますが、慣れやすいため、一度安全だと判断すると、物怖じせずに行動するようになるそうです。 西蒲区では人身被害は出ていませんが家庭菜園の被害は多いといいます。