「進撃の巨人」“聖地”の大分県日田市 経済効果は55億円に 作者・諫山創さん、自治体も観光振興を後押し
漫画やアニメで絶大な人気を誇る「進撃の巨人」を活用し、観光の推進に取り組んでいる大分県日田市。作者、諌山創さんの地元で、作品の後押しで日田の魅力を全国に発信してきたこれまでの歩みと、最新の取り組みを取材しました。 【写真を見る】「進撃の巨人」“聖地”の大分県日田市 経済効果は55億円に 作者・諫山創さん、自治体も観光振興を後押し ■経済効果は3年間累計で55億円 週末のJR日田駅前。「進撃の巨人」に登場する人気キャラクターの銅像を写真に収めようと全国からやってきたたくさんのファンの姿がありました。 (ファン)「東京から来ました。めっちゃかっこいいです」「長崎から来ました。進撃の巨人の聖地巡礼です」 国内外のコミック累計発行部数1億4000万部を誇る大人気作品「進撃の巨人」。作者の諫山創さんのふるさと、日田市では、地元の有志が3年前に立ち上げた協議会が中心となり、この作品とコラボした観光推進に取り組んでいます。 市によりますと、進撃の巨人による経済効果は順調に推移し、3年間の累計で55億円にのぼるということです。 (ファン)「これから全部の進撃スポットを巡ります」 ■聖地巡礼に多くのファン インターネットのファンサイトを通じて知り合った愛媛県のイブさんと福岡県のフジミさん。2人は聖地巡礼を目的にこの日、初めて日田市を訪れました。駅をあとにした2人が向かったのは、サッポロビール九州日田工場に併設されたミュージアム。1年前にオープンしたこの施設は、作品を描いた時の作者、諌山さんの思いが原画とともに展示され、ファンの心をつかんでます。 (フジミさん)「絵の繊細さとかが見てとれて感激です。来て良かったです」 このあと2人は、大山町にあるミュージアムや人気キャラクターの銅像がある大山ダムを訪れました。1日をかけた聖地巡礼の旅は思い出深い時間となったようです。 (イブさん)「1日楽しめたので良かったです。ファンとしては最高の1日になりました」 連載終了からおよそ3年が経過した今もなお多くのファンが訪れる「進撃スポット」。その一方で課題も。3年前にオープンした道の駅大山に隣接する進撃の巨人ミュージアム。開館した年は11万人を超える客が詰めかけましたが、おととしと去年の年間入館者数は、わずかながら減少。新たな魅力の創出を模索しています。