今年で60歳「山口智子」のカリスマ性はいまだ衰えず 90年代“連ドラの女王”の現在地
6月1日に女優の山口智子(59)が自身のYouTubeチャンネルで、夫で俳優の唐沢寿明とドライブをする動画を公開した。唐沢が発起人の震災復興応援プロジェクトに参加したときの動画で、運転中の唐沢と助手席に座る山口の自然な会話なども映っていた。そのコメント欄には、「なんて素敵なご夫婦」「唐沢さんと智子さん見るとめっちゃ幸せな気持ちになります」など称賛する声がつづられていた。実際、夫婦仲は良好のようだ。テレビ情報誌の編集者はこう話す。 【写真】90年代に社会現象になった頃の山口智子はこちら 「お互いに趣味などは逆だそうですが、食の好みは一致すると一昨年に放送されたバラエティー番組で山口さんが話していましたね。特に“オモウマい店”を夫婦ともに愛しているそう。エネルギーが詰まった食べ物が大好きで、日々、そんな味を追い求めていると告白していました。コロナ禍では海外旅行が難しくなり、時間ができたことから、唐沢さんに運転してもらい日本各地を巡ったそうです。夫婦円満の秘訣については、適度な距離感と告白。『背中を合わせて別々の方向を向いてるような感じ。安心感と同時に、背中に温かさを感じられてるみたいな』と説明していました」 山口といえば、1990年代に「ダブル・キッチン」(TBS系、93年放送)や「29歳のクリスマス」(フジテレビ系、94年放送)など、数々のヒットドラマで主演を務めたことから“連ドラの女王”と言われ、人気女優としての地位を確立。特に木村拓哉とダブル主演を務めた月9ドラマ「ロングバケーション」(同、96年放送)では、婚約者に逃げられた落ち目のモデル役として、木村演じる冴えないピアニストとのラブストーリーを好演した。最終回で36.7%というモンスター級の視聴率をたたき出し「月曜日の夜はOLが街から消える」と言われるほどの社会現象になった。
■社会現象を巻き起こしたヒロイン 芸能評論家の三杉武氏は全盛期の山口についてこう振り返る。 「山口さんは、モデルやキャンペーンガールをへて、1988年度後期のNHK連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』でヒロインを演じて女優デビューを果たしました。その後、90年代に数々のドラマに主演してヒットに導きます。社会現象を巻き起こした月9ドラマ『ロンバケ』はもちろんのこと、厳しい現実に打ちのめされそうになりながらも恋に仕事に懸命に取り組み、前向きに生きようとするアラサー女子を巧みに演じた『29歳のクリスマス』も、当時の女性たちから人気を集めてヒット作となりました。どちらの作品も明るく前向きでサバサバした、いかにも同性から高い支持を集めそうな役柄を好演していますが、その一方で『もう誰も愛さない』では純真な女性が男性から手ひどい裏切りに遭い、恋心を抱きながらも復讐(ふくしゅう)の鬼となり悪女と化していく様を見事に演じています。山口さんの演技の幅の広さを感じさせます」 そんな山口だが、95年に唐沢と結婚し「ロンバケ」以降は主婦業に専念するため一時期、女優の仕事を縮小したこともある。一方、近年は「監察医 朝顔」(フジテレビ系、2019年放送)で23年ぶりに月9ドラマに出演し、昨年公開された映画「春に散る」では27年ぶりに実写映画にも出演を果たすなど、全盛期ほどではないが露出が増えている印象だ。