今年で60歳「山口智子」のカリスマ性はいまだ衰えず 90年代“連ドラの女王”の現在地
■行動する基準は「面白そう」 「最近は5月に放送された『ごぶごぶ』で久々にバラエティー番組にも出演し、ほぼ初対面というダウンタウンの浜田雅功さんと大阪で街ブラロケをしていました。番組中、俳優としてやっていけると思った作品について聞かれると、この仕事でやっていけるなんて一生思わないと言い、やればやるほど自信はなくなると告白。浜田さんから世間的には『ロンバケ』と指摘されても、『それはスタッフや皆さんの力と、キムちゃん(木村拓哉)のキラキラのおかげですよ』と謙遜しています。さらに、いまだに自信のなさの塊で毎日どうやって生きていこうって思うと明かすなど、飾らないトークを展開していました」(前出のテレビ情報誌編集者) 初対面の大御所芸人に対しても、堂々としたトークを繰り広げられるのは、さすが一世を風靡した女優の貫禄といったところだろう。 直近では、1月からFODで独占配信されているドラマ「ペンション・恋は桃色season2」に出演しているが、同作で共演している斎藤工、リリー・フランキーと「ボクらの時代」(フジテレビ系、2月4日放送)でトークを展開。斎藤とリリーは山口の出演に驚いたと明かすと、山口は「なんでなんで? 私、呼んでくださったら喜んで行きますよ、心が動く限りは」と断言。いわく、2人は「組みたい」と思える俳優で、このチームは面白そうだと思ったため出演したという。今でも、自分が面白いと思った作品には積極的に出演していくスタンスなのかもしれない。
■自分のルーツに向き合いたい このように女優として表に出る一方で、ここ最近は社会活動も熱心に行っている。 「山口さんは世界各地の伝統音楽など、暮らしから生まれた音楽の素晴らしさを伝える『LISTEN.』というプロジェクトを手がけ、2010年から26カ国も巡っています。また、今年に入って還暦を迎えるにあたっては、初心に立ち返り、自分のルーツに向き合ってみたいという意識が強烈に芽生えていると専門紙の取材で話しています。昨夏に日本の面白さを再発見するというコンセプトの公式YouTubeチャンネルを開設しているのですが、それにより新しい出会いが次々と飛び込んできて人生がさらに面白くなってきたと明かしていました。還暦が近づいた今は、形にこだわらず自分のやりたいことをやっているように感じられます。さまざまな価値観を共有する昨今において、そんな生き方に憧れる人も多いでしょう」(同) 誰もが憧れる年の重ね方をしている山口。その自然体な生き方は、これからも注目され続けるだろう。 (丸山ひろし)
丸山ひろし