落合陽一が“すし屋”と“うなぎ屋”を作っちゃった 「150年の人類の歴史が凝縮」
■320キロ超える巨大な『うなぎドラゴン』
“鰻屋”を抜けた先の空間の中心には、高さ1.6メートル、重さ320キロを超える新作の木彫作品『鰻龍(うなぎドラゴン)』が置かれています。 像が着ている装束は、この地域で祭りに使われる山車に乗せられていた龍神像が実際に着ていたもの。その龍神像が145年前に売却された先の千葉県佐倉市まで追跡して発見された、実際の装束を借りてきて着せています。落合さんはその苦労について「この展示は探偵みたいな作業の塊でできています」とした上で、「歴史的にすごく考えぬいた上で、AI・3D・立体(技術)が入り、ここ150年くらいの人類の歴史が凝縮されてできた謎のでかい彫刻」と作品のこだわりを明かしました。
■鑑賞中に突如暗転 昼と夜を行き来する演出
この展示会では、明るい『昼』のモードと暗い『夜』のモードが数分ごとに入れ替わる趣向になっています。夜の照明では『うなぎドラゴン』が青い光に包まれ、作品のモチーフになった能の演目『竹生島(ちくぶしま)』の音声が流れて、まったく違うムードの中で作品を鑑賞することができます。 この展示会は10月27日まで、東京・京橋の『BAG-Brillia Art Gallery-』で開催されています。入場は無料です。