北朝鮮、第2次トランプ政権控え「米は反動的実体…最強硬対米対応戦略宣明」
北朝鮮が第2次トランプ政権発足を控えて開かれた年末総会で「最強硬対米対応戦略」を明らかにした。 朝鮮中央通信は29日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が参加して23~27日に朝鮮労働党中央委員会で開かれた第8期第11回総会拡大会議で「国益と安全保障のために強力に実施すべき最強硬対米対応戦略が宣明された」と伝えた。 トランプ氏が11月に第47代米国大統領に当選してから北朝鮮がこれと関連した立場を明らかにしたのは今回が初めてだ。 北朝鮮は「米国は反共を変わらない国是としている最も反動的な国家的実体であり、米・日・韓同盟が侵略的な核軍事ブロックとして膨張し、大韓民国が米国の徹底した反共前哨基地に転落した現実は、われわれにどの方向へ進むべきか、何をどうすべきかを明白に示している」とした。 「最強硬対米対応戦略」の具体的内容は公開されなかった。また、韓国の非常戒厳事態と弾劾政局についても特に言及しなかった。 金委員長は軍を思想と技術の強兵に徹底的に準備させることについて強調した。彼は「現代戦の要求と様相に即して、また変化する敵の戦争の企図と遂行方式に対処して朝鮮式戦法の研究を深め、作戦指揮の情報化、現代化の実現に引き続き拍車をかけ、科学的な訓練形式と方法を不断に研究・適用して、人民軍の戦争遂行能力を絶えず向上させなければならない」と注文した。 その上で「国防科学技術の加速的な進歩と防衛産業の急速な発展をもって自衛的戦争抑止力の強化を確実に保証する」戦略戦術的方針と実現課題を提示したと伝えた。 金委員長は「今年も昨年と同様、政治、経済、文化、国防、外交などの全方面にわたって新たな変革的局面を開いた意義深い出来事を成し遂げたし、これは朝鮮革命の前進途上で必須的な輝かしい成果である」と自評した。