大陸委、中国「海峡導報」記者の台湾駐在認めず 「統一工作の従事明らか」
(台北中央社)台湾で対中政策を担当する大陸委員会の梁文傑(りょうぶんけつ)副主任委員兼報道官は2日、中国メディアの「海峡導報」について、統一戦線工作に従事している性質が明らかだとし、今後同メディアおよび所属する福建日報報業集団記者の台湾駐在の承認を見合わせる方針を示した。 梁氏はこの日の定例記者会見で、同メディアの関係者が金銭を受け取り、世論調査をでっち上げて台湾の総統選挙への介入を指示していたと指摘。「単純なニュースメディアではないと認識している」と語った。 また現在は同メディアの記者1人が台湾に駐在しており、今月23日まで滞在が認められていると説明。繰り上げ退去は求めないとしながらも、今後新たな記者の訪台申請の承認は見合わせるとした。 台湾に拠点を置く中国メディアは現在、中国中央テレビや新華社、人民日報など8社で、記者12人が活動している。 (李雅雯/編集:齊藤啓介)