今井アンジェリカ「私も“むくみにいい”とエクソソームを打った」 美容目的で“未承認薬”使用の是非 「病気と美容でスタンスが異なる」
また、利用者側がクリニックを見極めることも大事だという。「ホームページを見て、利点と欠点を明言していることが重要。きちんとしたクリニックはしっかり書いてある。未承認薬に関しては説明と、同意を得てからやる必要がある」と述べた。
■“未承認薬=悪いもの”? 「病気と美容ではスタンスが異なる」
日本の薬事承認は海外と比べて遅いのか。青木氏は「いろいろなケースがある。例えば、海外ではGLP-1製剤を減量目的で使ってもいいが、日本では未承認。そこはハードルが高くなっている。ただ、糖尿病で人工透析になる人は多く、透析が日本の保険医療財政に占める負担はすごく大きい。悪化しないように、予防的に自由診療や自費診療で新しい薬をうまく使うことも考えていく必要があると考えている」と説明。 国主導による“ドラッグロス”解消への動きもあるが、「製薬会社はお金になるかならないかを見ることもある。多くの患者がいるマーケットであればいいが、ごく少ないマーケットに対しては、“そこに開発費や治験の費用をかけてペイできるか”という考えになる」という。
未承認の薬で救われる命もあるのではないか。これに対しては、「サリドマイド薬害事件や薬害エイズなどもあったことが、国にとっては大きな足かせとなっている。『海外の薬も日本で評価してから使おうじゃないか』というのはある意味正しいが、少ない病気だったり、小児で難しい病気についてはスピードアップする必要があると、厚生労働省も言い出した。同じ未承認薬でも美容とは全然スタンスが異なり、病気に対してはできるだけ新しい治療をできるだけ安価で、というのは国としてやるべきことだ」と訴えた。(『ABEMA Prime』より)