バド女子金メダリストの“告発”に余波広まる 韓国代表合宿で雑務を強いられた不遇も判明 コーチとも「ほとんど対話もなく」
金メダルを手にしたアスリートによる告発は、いまだ余波を広げている。 話題となったのは、現地時間8月5日に行なわれたパリ五輪・女子バドミントンの個人シングルスで見事優勝を飾った韓国のアン・セヨンだ。 【画像】ドラマ相次ぐパリ五輪の「悲喜こもごも」を厳選フォトでチェック! 同国バドミントン界に28年ぶりの五輪金メダルをもたらした22歳の若きエースは、決勝後のインタビューで「私の膝の負傷の状態は思ったより深刻でした。すぐに良くなるようなレベルではなかったのに、協会はとても軽いものだと考えていたのです。代表チームへの失望は大きい」と韓国バドミントン協会への不信感を赤裸々に吐露。 さらに現地時間8月14日には、韓国放送局『SBS』が、アン・セヨンが15歳で代表入りして以来、代表合宿中に1日7時間以上の練習後に年上選手の練習着を洗濯し、部屋の掃除、さらにラケットの修正などの雑務を毎日強いられていたと報道した。 今年2月には、両親が韓国バドミントン協会の幹部や代表コーチ陣と面談。「娘は代表にいる7年間、古い習慣で練習後に十分な休養ができなかった。改善してほしい」と要請するも、代表コーチングスタッフから「古い習慣はすぐには変えられない」と突っぱねられていたという。 さらに日刊紙『朝鮮日報』は、代表スタッフとの不和が生じていく中で、アン・セヨンはシングルスコーチとも「今年の初め以降にほとんど対話もなく、指導をまともに受けられていなかった」と報道。パリ五輪直前の代表内での“軋轢”をすっぱ抜いている。 同協会によれば、所属チームのサムスン生命を通じて参加予定だった国際大会に出ない意思を明らかにしたというアン・セヨン。両者の溝は深く、韓国バドミントン界の“混沌”は長期化の様相を呈している。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]