肺炎球菌ワクチン接種で認知症の発症2割減(新潟大研究班)
新潟大の研究班は8月30日、肺炎球菌ワクチンを接種した高齢者は認知症の発症が2割以上少ないとする研究結果を発表した。要介護認定を受けていない高齢者約1万人を対象に3年半追跡調査した。 近年、肺炎球菌とインフルエンザのワクチンを接種した高齢者の認知症は、未接種の高齢者より少ないという報告が増えており、どちらのワクチンが認知症と関係があるかを調べた。肺炎球菌ワクチンを接種した高齢者の認知症は23%少なく、インフルエンザワクチンは接種有無で差はなかった。 研究班は「ワクチン接種がどのように認知症予防に効果を発揮するかについて、脳神経や免疫のメカニズムを明らかにする必要がある」としている。