「FANG+インデックス」が急浮上、新タイプの低コストファンドが続々=ネット証券の投信積立契約件数ランキング24年5月
大手ネット証券3社の投信積立契約件数ランキング(月次)2024年5月のトップは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」となり、前月トップの「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は2位に後退した。ランキング第3位には前月同様「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」になった。そして、第4位にはトップ10圏外の前月18位から「iFreeNEXT FANG+インデックス」が急浮上した。「iFree」シリーズは、第5位に「iFreeNEXT インド株インデックス」、第7位に「iFree S&P500インデックス」がランクインし、「eMAXIS Slim」シリーズや「楽天」シリーズと並ぶ投信積立契約ランキングの人気シリーズになってきた。また、5月16日に新規設定されたばかりの「Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)」も第7位にランクインした。
ランキングは、定期的に月次の投信積立契約件数トップ10を公表しているSBI証券、楽天証券、マネックス証券の公開情報を使用。各社ランキング1位に10点、以下、順位が落ちるたびに1点を減点し、第10位を1点として、3社のランキング10位までのファンドの点数を集計した。
ネット証券の投信積立ランキングでは、伝統的な海外株インデックスファンドが上位に君臨する傾向が続いてきた。その筆頭は、米国の「S&P500」であり、続いて、「全世界株式(オール・カントリー)」、そして、先進国株式インデックスの「MSCIコクサイインデックス」に連動するインデックスファンドだった。5月のトップ10でも「S&P500」に連動するインデックスファンドが3本もトップ10に入っており、依然として伝統的なインデックスファンドの人気は根強い。しかし、新たに「Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)」が登場するなど、伝統的なインデックスとは異なる要素に着目した新しいタイプのインデックスが徐々に人気化してきている。