死んでも死にきれない…「年金月14万円」「夫の遺産1億円」でお迎えを待つ79歳女性、自分亡き後、是が非でも相続させたくない「にっくきあの女」【FPが解説】
家族間のトラブル
今回は次男の嫁に財産を渡したくないと考えながら、特段の対策がないままこの世を去ってしまった女性の事例をお伝えしました。 2021年の司法統計年報家事編によりますと、婚姻関係事件のうち「家族親族と折り合いが悪い」と回答した件数は4,871件になり、全体の8%が相手の家族とのなにかしらのトラブルになっていることがわかります。 異なる育ち方、異なる価値基準の家で育ってきた者同士が家族になるのですから、違和感を感じることは当然です。さらに、同居ともなれば一時的なものではなくずっと同じ家で生活していくことになるのですから、お互いにストレスが溜まってしまうことは仕方がないことともいえるでしょう。 しかし、相手を変えようとしてもそうそう変えることなどできませんし、それはお互い様です。相手にばかり責任転嫁し、相手憎しで執着してしまうと本当に大事なものを見失ってしまい、今回のように憎しみを抱えながら結局なに一つ対策できないままこの世を去ってしまう結果にもなりかねません。 遺産分割はこういった感情面が大きく影響する問題です。いきなり対策を考える前に、まずは自分と向き合い、自分の気持ちを整理し、誰にどんな財産を渡したいのかを考えてそれを実現するために対策をしていきましょう。 小川 洋平 FP相談ねっと CFP
小川 洋平