若年層のバス利用促進へ 群馬・前橋市で運賃10%割引開始
若い世代の公共交通利用を促し運賃収入の安定化や中高生の自転車事故抑制につなげようと、群馬県前橋市で路線バスの運賃10%割り引きが3日から始まりました。 運賃割引サービス開始初日の3日には、JR前橋駅のバス乗り場で市の職員やバス会社の関係者が案内のチラシを配布して、通学中の高校生らに利用を呼びかけました。 これは、次世代交通サービスの「GunMaaS」を利用したもので、事前にSuicaやPASMOなどの交通系ICカードと連携させることで運賃の10%が割り引かれます。 対象は市内在住の13歳から22歳までの約3万人あまりで、市内で運行する高速バスやデマンドバスを除く6事業者の36路線でサービスを受けられます。 市では、運転手不足などを背景に路線バスの減便が続く中、若い世代への利用促進でバス事業者の運賃収入を安定化し、全国的にも発生件数の多い中高生の自転車事故の抑制にもつなげる狙いです。 運賃の割り引きは、年度末まで続けられ、市では来年度も継続する方針です。