発がん性…埼玉“PFAS”汚染調査 PFASの一種である「PFOS」「PFOA」、新たに1地点で超過検出 原因特定へ地下水も調査へ 周辺の水道水に影響は
埼玉県は4日、公共用水域と地下水の水質測定計画に沿って実施した2024年度の県内地下水の有機フッ素化合物(PFOSとPFOA)調査の結果、吉見町大串の1地点で、環境省の定めた暫定指針値を超過したと発表した。 さいたまの川「PFOS」「PFOA」超過…雨の量に関係が さらに上流の8地点も超過、最上流地点は240倍に
水環境課によると、採水は今年9~10月、県内の全調査地点44地点のうち県の調査地点31地点で実施。吉見町の地点は1リットル当たり51ナノグラムを計測し、環境省の暫定指針値(PFOSとPFOAの合算値で1リットル当たり50ナノグラム)を1ナノグラム超過した。 県は23年度にも10地点で調査。暫定指針値を超過した地点はなかった。 吉見町は吉見浄水場・行田浄水場の県営水道でつくられた浄水を町内に配水しているため、水道に影響はないという。県は結果を受け、原因特定に向け周辺の地下水の状況を調査する。